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はじめに 性感染症 細菌・ウィルス 真菌・寄生虫 AIDS Top page
 

性感染症とは、1999年(平成11年)4月から施行された感染症予防新法によって指定された梅毒、淋疾(淋病)、軟性下疳(なんせいげかん)、鼠径(そけい)リンパ肉芽腫症を指します。 勘違いされる方が多いのですが、AIDSやケジラミ、単純疱疹(陰部ヘルペス)、尖圭(せんけい)コンジローム等は性感染症ではありません。

よく性感染症と勘違いされるのがSTDです。
STDとはSex Transmitted Disease(性行為感染症)の略で、性行為又はそれに準ずる行為(キスを含む)により感染する病気の総称です。 性感染症と性感染症以外の病気(ウイルス感染、クラミジア等)を含んでいます。
充実したセックスライフには、STDに関する知識はもちろんのことSafer Sexが基本です。
自分本位のセックスではなく、パートナーのことを考えたセックスライフを送りましょう。
性感染症は、感染している人とのセックスによってうつる病気です。性器だけに感染するわけではなく、オーラルセックスやアナルセックスなどによって、口腔、咽喉、乳房、肛門、直腸なども感染器官となります。

ちなみに、Safer Sex(セーファーセックス)とは、性感染症やHIVに感染するリスクを下げるように配慮した性行為を指します。 感染しやすい性行為をしないことや、病原体を除去したり感染経路を遮断する方法などがとられます。では、STDを見ていきましょう。

感染の種類

病      名
性感染症 梅毒
淋疾(淋病)
軟性下疳 (なんせいげかん)
鼠径(そけい)リンパ肉芽腫症
ウイルス感染 陰部ヘルペス
伝染性単核症
伝染性軟属腫
尖圭コンジローム
B型肝炎
後天性免疫不全症候群(AIDS)
クラミジア感染 クラミジア感染症
非淋菌性尿道炎
精巣上体炎
マイコプラズマ感染 非淋菌性尿道炎
原虫感染 膣トリコモナス(膣炎)
アメーバ性赤痢
真菌類感染 外陰部カンジダ症(膣炎)
寄生虫感染 疥癬(かいせん)
ケジラミ
股部白癬(こぶはくせん:いんきんたむし)
その他 子宮頚管炎
卵管炎
骨盤内炎症性疾患

多くのSTDは、男性より女性のほうが感染するリスクが高いと言われています。
また、男性は尿道炎などの症状により比較的早期に発見できますが、女性は無症候で進展する事が多い為、注意が必要です。 厚生省性感染症センチナル・サーベイランスによる調査(1998年)では、若年層での罹患(りかん)率が高いことが報告されています。

特に20代前半のクラミジア感染症の罹患率が高く、男性よりも女性のほうが罹患率が高くなっています。 これは女性のほうが性器の構造上、STDに罹患しやすいだけでなく、症状が出現しにくく、外性器から内性器腹腔と交通していることから重症化しやすいという特徴からきているものと思われ ます。

STDの予防の第一はパートナーをよく知ることです。言い換えれば不特定多数を相手にするセックスはSTDのリスクを格段に高めます。また自身がSTDを治療しても、パートナーがSTDを持っていれば感染します。多くのSTDには免疫が出来ないため何度でも同じSTDに感染します。パートナーをよく理解すると共に、感染した場合は2人で治療を進める事が大事です。
性の低年齢化が進んだこと、モラルが崩れ不特定多数を相手にセックスすることが容認されつつある今だからこそ、こういった知識・意識を持つことが大事です。自分たちだけでなく、子供にも悪影響を及ぼすことを理解しましょう。ほとんどのSTDは、自分の意志によって回避できます。 コンドームを使用すれば、感染のリスクとともに妊娠のリスクも下がります。Safer Sexを基本としたセックスライフを楽しんでください。