Hiding place
男性に限らず、女性も性器の匂いが気になります。 男性の匂いの原因は、包茎がほとんどです。包茎のため恥垢がたまりやすく、匂いを発生させます。 毎日、お風呂でよく洗浄すれば、ほとんど気にならない程度です。 ですが、女性の匂いはどうでしょうか。 とある掲示版を見てみると、女性の匂いが気になってセックスに集中できないとか、匂いのために愛撫できない…といった書き込みが目立ちました。 女性の匂いと言えば、いい香りがして…お風呂上りなんか最高とか思うのですが… ここでは、女性の匂いについて学んでいきましょう。
女性の匂いは、おおむね「ほのかなチーズの匂い」と言われています。
@分泌臭 A恥垢臭 B腋臭症
さて、3つの匂いを見て行きましょう。
@分泌臭 分泌臭とは、膣分泌物(おりもの)が本来有する特有の臭気です。 通常ならば気にならないのですが、生理の時や体調不良の際に、臭気が強く発生します。 また、外陰膣炎(非特異性膣炎)や膣カンジタ症、細菌性膣炎トリコモナス膣炎等の時は特に分泌が増加し、臭気が強くなります。 なかでもトリコモナス膣炎は悪臭を発する事が有ります。 膣内には、とかく細菌が入り込みやすいのですが、普通、膣内は酸性度が強く自浄作用が行われていますから、病原菌は死んでしまいます。 しかし、幼少女や老人、また子宮・膣の分泌物過多、月経時、更年期などの場合は自浄作用が弱まり、炎症を起こしやすくなります。 それ以外にも、病気のための抗生物質や過度の膣内洗浄、タンポン、糖尿病、肥満、ダイエット、サイズのきついスラックス等、様々な原因があります。膣炎自体は、深刻な病気ではありません。 早めに医師に相談し、対処すればほぼ完治します。 おりものの状態がおかしいとか、臭気が強いと感じたら早期に医師に相談してください。 また、予防法として、常に清潔に保ち、通気性のよいスラックスや下着を着用するようにしてください。
A恥垢臭 恥垢臭は別名「処女臭」とも呼ばれています。 その名の通り、小陰唇を中心にヒダの中に垢がたまり、発生する匂いです。 この恥垢臭は別名通り、男性経験の無い女性に多く見られます。 これは、知識不足や経験が無いために気づかず、洗浄といった手入れを怠った結果、不衛生となり発生することから由来しています。 病気の予防のためにも、よく洗浄しましょう。
B腋臭症(えきしゅうしょう) 腋臭症とは、悪臭のイメージが定着している腋臭(わきが)のことです。 腋臭と言えば、汗腺が原因となって発生する特有の腐敗臭です。 人間の皮膚にはエクリン汗腺、アポクリン汗腺とよばれる2種類の汗の管があります。 エクリン汗腺は全身の皮膚の浅いところにに広く分布し、皮膚の表面に汗を直接分泌しています。その汗の中身はほとんどが水分で少量の塩分を含んでいます。 運動や病気などで体温が上がった時に出る汗がこのエクリン汗で、水分が蒸発するときに熱を奪いますので体温調節の役割があります。このエクリン汗は精神的に緊張した時に発汗が特に多く起こるのが特徴です。 エクリン汗自体にはあまり臭いがありませんが、通常よりも量が多い場合に多汗症と呼ばれます。 精神的にリラックスしている時はそれほどではありませんが、学校の試験や仕事中、人前で話すなど緊張した時に汗が噴き出るようにかきますので、衣類に汗じみができたりして悩みの原因になります。 話を元に戻して、もう一つの汗の管が腋臭症の原因となるアポクリン汗腺です。 このアポクリン汗腺は思春期頃になると、わきの下や外陰部、へその周囲の毛穴から成長し大きくなって活動が盛んになってきます。 このアポクリンの汗の中には脂肪分や蛋白質が多く含まれているため、アポクリン汗が皮膚に分泌されると、皮膚の表面や毛についている細菌によって 分解され腋臭症独特の臭いを発生します。さらにエクリン汗が多いと水分の蒸発により腋臭の臭いも蒸散することとなり腋臭の症状が増悪します。
女性の匂いといっても、基準があるわけではありません。 あくまで、自分自身のあるいはパートナーの判断に委ねられます。 物理的な基準が無いために、悩む方も多いと思いますが、気付かずにセックスや性的接触を行いますと、男性も何らかの病気にかかる可能性があります。 おりものの状態がおかしいと感じたり、強烈な臭気を発している場合は、すぐに医師に相談しましょう。 また、日ごろから清潔にすることも大事です。 過度の洗浄は膣の酸性度に影響するためいけませんが、ビデの使用や通気性を保つといった事は手軽で効果が期待できます。